・ゼチーアとベルグマン
 ゴルティア竜騎士団副団長。
 32歳、男性。ゴルティア近隣の小さな村出身。
 淡い金髪に茶色の瞳。
 
 少々神経質で怒りっぽいが、真面目で礼儀正しい苦労人。
 最近後退を始めた額が気になる胃痛持ち。

 ゴルティア竜騎士団が最も栄えていた時期と、最も人員的に不足していた時期と経験している為か、副団長になって以来、ゴルティア竜騎士団を立て直す事に命を賭けてきた。

 が、そろそろ田舎に帰りたくなっている。
 「田舎に帰りたい」が口癖だが、周囲の誰もがその言葉を真実だと思っていない。
 ゼチーアのようなタイプの竜騎士は、どうこう言っても死ぬまで国に仕えるタイプだと思われているようだ。

 
 眼鏡(近視)と真面目そうな容貌、加えて、他の竜騎士が好まない事務的な仕事までやっているので戦闘はまったく出来ないと思われがちだが、これでも剣の腕は優秀。
 細身の長剣を主に愛用する。
 得意技は相手に悟られず手を抜く事。

 ちなみに魔法はまったく使えない。

 他の竜騎士団メンバーとは巧くやっているようだ。
 人の騎士団とも当たり障りの無い距離を保っているようだが……カッとなる性格の為に、まぁ、時々は。
 竜騎士団の中で特に仲が良いのはシヴァ。
 数少ない女性騎士のジュディは、元恋人。


 趣味は最近始めたばかりだが、農業(家庭菜園)。
 初の野菜収穫までもう少しなので楽しみ。


・ベルグマン
 ゼチーアの片割れ。100歳弱の大柄な金竜のオス。
 他の金竜と比べても温厚でのんびりしているが、これでも実力はかなりのもの。
 特に防御の能力に優れる。
 
 小さな動物や人間の子供が大好きで、それらが傍に寄って来ると大喜び。
 彼らに何をされてもご機嫌そうに伸びている姿は、金竜の常識を覆すものである。

 ゼチーアとの契約の証は、額の金色の竜玉。




・シヴァ
 ゴルティア竜騎士団所属、風竜乗り。
 ゴルティア出身の29歳。濃い茶色の髪と瞳。

 国内でもかなり有力な貴族の次男坊だが、本人はさほどいたって気さくな人物。
 常に人懐こい笑みを浮かべるその様子は、人から警戒心を奪うものである。
 口が軽くなった相手から『噂話』として情報を得るのが彼の得意な事。

 大戦末期からゴルティア竜騎士団に所属した為、あまり竜騎士団に対しての熱意と言うものが感じられない気もするが……まぁ、彼なりに楽しんでやっているようだ。
 今やっている事が一番楽しい。故に全力を出す。それが彼の今の状況のようである。

 竜との契約の証は、右目の竜眼。鮮やかな金色の、爬虫類の瞳である。
 人の目よりも視力が良いので、普段は黒のモノクルで片目を塞いでいる。
 ……噂では、最愛の姪っ子に「目が怖い」と大泣きされて以来、片目を封印しているとも言うが……どちらが本当かは不明。
 

 噂、ではあるが。
 好みの女性のタイプが、下は一桁、上は50歳以上、中間は興味なし、と言う噂が聞こえてきている。
 誰も怖くて確認出来ない事項である。
 とりあえず、6歳の姪っ子を異様に可愛がっているのは、事実。

 基本的に移動能力が高い風竜乗りなので戦闘に参加する事は無いが、ゴルティアの武術大会の弓技の部で優勝を果たした。
 ちなみに弓は得意でも、生きている目標を撃った事が無いらしい。
 
 元、ウィンダムの大学で古竜学を勉強していた学生でもある。
 その時に片割れのココと出会ったらしいが……詳細は不明。


・ココ
 シヴァの片割れ、まだ若い風竜。

 風竜らしい人懐こい性格ではあるが、閉所恐怖症気味でかなりの寂しがりや。
 周囲に人がいないと、誰かを探しておろおろとする姿をよく目撃されている。

 簡単な人語を話すとも言われるが、レベル的にはインコと同等。
 短い単語を歌うように口にするだけである。






・テオドール
 ゴルティア竜騎士団団長。
 シルスティンとゴルティアの国境沿いの小さな村の出身。58歳。
 金髪に淡い茶色の瞳。

 代々続く竜騎士の家の生まれ。彼の父も、そのまた父も、更にその父も竜騎士と言うのが一族の誇りらしい。
 ちなみに彼の親戚は他国にも存在し、彼らも殆どが竜騎士だと言う。
 
 理想的な騎士、と言われる男。
 真面目で勇敢、たとえどのような相手でも礼の心を忘れない、と、美点ばかりの性格のようだが、息子に甘いのが珠に瑕……と言うか、激しく瑕。

 一人息子のシズハにはとことん甘く、本人もそれに気付いているようで、出来うる限り大人の対応を心がけようとしているようだが……周囲の視線は生暖かい。
 ちなみに奥さんのキリコも勿論溺愛。団長室には家族の肖像が小さなものだが飾られているのは有名。

 彼の竜との契約の証は、その瞳。
 見た目は殆ど人と変わらないが、意識を集中すると向かう相手の魂――本質が見えると言われている。
 特に竜騎士の魂は一目見ただけで、片割れがどの竜か分かるらしい。
 テオドールが目を細めて人を見る癖があるのは、この為。

 武器は一通り扱えるが、やはり得意なのは飛竜用のドラゴンランス。
 魔法は回復魔法をそこそこ扱えるようだが、得意ではない。
 魔法は金的に片割れのコーネリア任せである。

 ……色々と知っている事が多いようだが、まだ彼は大きく動く気はないらしい。


・コーネリア

 竜妃とも呼ばれる、大陸最強の金竜。250歳強の年齢に相応しく、大柄で美しい体躯は見事の一言。
 
 彼女にとってテオドールは二人目の片割れである。一人目の片割れであるテオドールの父が死んだ際、己の片腕を食い千切り死者に捧げ、彼女自身は生き残った。
 既に母も無く、当時たった12歳で残されるテオドールの為に残ったとも言われるが、生き残った理由は定かではない。

 ただ間違いないのは、彼女は今、テオドールの片割れとして世に生きている事。
 幾つもの呪文を使いこなし、その巨大な身体から繰り出される攻撃は凄まじい。
 一対一の戦いならば、彼女に勝てる飛竜は少ないだろう。